復職をきっかけに、キャリアを優先すべきか家庭を優先すべきか、悩むママは多いと思います。
不安や迷い、罪悪感に押しつぶされながらも今最適だと思う答えを選んでいますよね。
昇進・年収アップのチャンスを前に心が揺れる、でも家族の時間も絶対に失いたくない。
そんな葛藤のなかで、私が「家庭優先」を決断するまでと、その後の暮らしや気持ち・失敗や新しい発見まで全部お伝えします。
復職のタイミングで考える自分のキャリア
35歳、3人の子の母。
復職のタイミングで選ばなくてはいけない「家庭」か「仕事」か。
何時まで働くか。家庭のリズムがめちゃくちゃにならない労働時間はどの程度か。
そのお給料で働く意味はあるのか。
でも、どちらも選ぶことは絶対無理だということは気づいていました。
毎日の家事、帰宅時間、残業、子どもの預け先、コミュニケーションに取れる時間・・・
キャリアを視野に入れて働くとなると今までのように余裕を持って家事育児をすることは絶対無理!
家庭のリズムも、子どもの生活も変えていかないといけないということは分かっていました。
悩み・迷い・考えたこと
キャリア優先のメリット・デメリット
ワーママとしてキャリアを選んだ場合、
- 経済的余裕と自己実現
- ワーママとして誇れる自分
など、自分に自信が持てたり、社会的価値を感じることが出来たり、
子育てで、狭くなった視野を広げることができるし、子どもだけじゃない、自分の世界を広げることができるなと思っていました。
でも、
- 子どもの成長を見失う怖さ
- 身体面、精神面の負担の多さ
子どもが風邪を引けば休みや早退も必要で、行事のたびに休む必要があると思うと、精神面の負担が大きいことも気になっていました。
家庭を優先することで失うもの&得るもの
家庭を優先することで、職場での居場所がなくなったり、居心地が悪くなり、「社会から取り残される」恐怖がある一方で、
子どもと笑いあったり、一緒に疑問を解決したり、夫婦で対話をする穏やかな時間を得ることができるのは、この時期だけの価値ある時間だなと感じていました。
家族との話し合い
家庭のことは私一人では決められないと思い、家族に相談することに。
実際に「家庭優先したらどうなる?」を、夫と何度も議論。
- フルタイムでキャリアを気づくなら何ができて、何ができないのか。
- パートで家庭を選ぶならいくら稼げて、何ができなくなるのか。
この点を話し合い、私が働くことは家庭にとって意味があるのか、どの金額まで効果があるのか、夫ができること、子どもたちが我慢できること、をしっかり決めていきました。
結局家族は、「ママがやりたいようにすればいいよ!」と言ってくれるので、
私は「誰かのため」じゃなく「自分が納得できる暮らし」を探す道にシフトしました。
私が「家庭を優先したい」と決断したポイント
自分の価値観を考え直した
価値観に沿った決断をすることで決断の結果に迷わなくなると思い、まず自分の価値観を考え直すことにしました。
子どもの心と行動の変化
私の感情で変わる子どもの心や行動の違いを見て、「母親が余裕を持つ」ことの大切さを感じたこと、
「ママ聞いて」「ママ!」と楽しいこと、面白いことを共有しようとしてくれる子どものしぐさ、
幼稚園から疲れて帰ってきて、甘えて離れない子ども
そんな姿を見たら、帰宅後に少しでも余裕のある働き方がわが家には合っているかなと感じ、無理にキャリアを目指すことをやめました。
家庭での役割は誰かに評価されることはなく、褒められることもありません。
社会的評価を得られることももちろんありませんが、誰かに評価されなくても、自分が納得できる生き方に意味があると気づけたことはとても意味のあることだったなと感じています。
私は子どもの成長を余裕を持ってみることができるということは今しかできない価値あることだと感じています。
仕事探しの時に伝えたこと
私はリクルートエージェントを利用して仕事を探したので、その際に決めたこと、譲れないことをきちんと伝えて仕事を探していきました。
- 幼児、小学生の子どもに無理をさせない時短勤務
- 残業不可、行事優先、子どもの体調不良の初日は私が早退
この辺りに理解のある職場を優先的に探してもらうことにしました。
きちんと伝えることで、私という人間に対するイメージ違いがないように配慮していきました。
決断後の「変化」と「これでよかった」と思えた瞬間
日常の「心の余裕」が生まれた
余裕のある帰宅時間を選択したことで、夜は子どもたちを寝かす時間を必ずキープ。
私も毎日十分な睡眠を得て朝を迎えられる。そんな小さな達成感と心の余裕が毎日の生活に充実感を与えてくれます。
家族が笑う時間、週末のおでかけや、兄弟のけんかや成長を見守ることが、「今を大切にすること」に変化しました。
子どもとの時間もしっかり確保
夕方に少しのゆとりがあることで、一緒に勉強をする時間、今日あったことを話す時間、夜は一緒に眠る時間。
小さな「一緒」の積み重ねで、子どもがママに頼る機会も増えました。
仕事への新しい向き合い方も定着してきた
キャリアを築けなくても、毎日少しずつでも積み重ねたスキルは自分の武器になると噛みしめ、今は「自分のペース」「自分軸」で仕事に向き合う時期だと考えています。
「ママとしての学び・経験は、キャリアアップにもつながる」そんな新たな気付きも増えました。
家庭優先にすることで味わった喜びや失敗
子どもにも余裕を持って対応できることで、笑顔が増え、家庭自体は明るくなりますが、
金銭面はやはり余裕はないですし、今でも大きな仕事は回ってこないので疎外感を感じることもあります。
そんな時は家で学びを深めることで、自分の知識を磨いていつか役に立てるチャンスが着た時に逃さないようにと準備をしています。
子育てで得たメンタルのコントロール能力は社会でも十分に生かせるので、家庭から学べることをしっかり学ぶという気持ちで日々生活しています。
同じ悩みを持つママに伝えたいこと
- 社会からの評価など、気になることも多いですが、周りの声より「自分が大切にしたいことは何か」を優先するのが大事。
- 「キャリア=人生の目的」ではなく「家庭を含めた人生の目的」を考え直すことで、働き方にも新しい発想や工夫が芽生えます。
- 「今しかできない時間」「一人の心の声」「家族みんなの表情」をデータのように観察して今の生き方を肯定する
- 誰かの犠牲でなく、自分の「選択」を大事に!
子どものために自分を犠牲にしたという気持ちが強いほど、子どもに依存していってしまう気がするので、自分の気持ちを大切に。
キャリアも家庭も「自分だけの答え」でOK
迷いながらも、家庭を優先すると決めたことで、
「幸せの軸がシンプルになった」「どんな決断も人生の肥やし」と心から思えるようになりました。
今でもキャリアがふと頭をよぎることもありますが、「今はこの働き方がベスト」いつか必ず、チャンスをつかめる時がくる。と今の時間がある生活を楽しむことだけを意識しています。
選択に正解も間違いもなくて、自分の気持ちを尊重して選んだ結果は全て正解で選んだ答えを最高の結果にするのは自分の選択を肯定し楽しむことだけ!
もちろんキャリアを選んでもOK!家族が笑顔で自分が楽しければそれでいい!


