小学校入学前の家庭学習準備完全ガイド【1月~2月に始めるべき5つの学習法】

あと数ヶ月で、我が子が小学生に。入学前に、親は何を準備すればいいのだろう?

小学校入学を控えたママやパパが、誰もが抱える不安です。「ひらがなが書けないけど大丈夫?」「数字はどこまで理解していればいい?」「学習習慣をつけるなら、いつから始めるべき?」

実は、小学校入学前の準備で最も大事なのは、「完璧な学力」ではなく、「学習に向き合う姿勢と習慣」です。

その基盤を作るなら、入学まで3~4ヶ月前の「1月~2月から始める」というタイミングが、心理学的・教育学的に最適なのです。

ここでは、親が揃えるべきおうち学習教材5つと、その活用法について、詳しくご説明します。

小学校入学前の「今」が準備のゴールデンタイム

多くの親が陥りやすい誤解は、「入学直前に焦って準備する」というパターンです。しかし、教育心理学の研究によると、新しい環境への適応には「3ヶ月程度の心理的な準備期間」が効果的だとされています。

うみ
つまり、1月~2月から「小学校に向けた家庭学習」を意図的に始めることで、子どもの心の中に「私は勉強する人間だ」という自己認識が、自然と形成されるのです。

4月の入学時には、既に「朝6時に起きて、机に向かい、1ページのワークをこなす」という習慣が身についていれば、実際の学校生活への適応も、スムーズになる傾向にあります。

入学前にどこまでできていればいいのか?

一般の公立小学校への入学でしたら、学ぶために必要な基礎概念が理解できていればよいかと思います。

「色」「形」「大小」「数」「量」「空間認識」「比較」「順序」「時」「お金」の10の基礎概念
うみ
私はこれらにプラスしてひらがなの読み書きができていれば安心できると思っています。

教材選びの基本原則:「その子より1段階下」のレベルを選ぶ

小学校入学準備の教材を選ぶ際に、親が陥りやすい落とし穴があります。それが「年齢相応、または年齢より上のレベル」の教材を選んでしまうことです。

しかし、家庭学習の専門家の間では、むしろ「その子の今の実力より、少し下のレベルの教材を選ぶ」ことが推奨されています。

  1. 成功体験が積み重ねられる:「簡単だから、すぐに終わる」「全部できた!」という達成感が、子どもの学習意欲を高める
  2. 親の負担が軽減される:難しすぎる教材だと、親が「教えなきゃ」という心理になり、付き添う負担が増す
  3. 習慣化しやすい:ストレスなく続けられるため、「毎日机に向かう習慣」が根付きやすい
  4. 自信が生まれる:子どもが「これくらいならできる」という自信を持つことで、4月の新学期への心構えが変わる

ワーママの場合は特に、この「簡単なレベル選び」が重要です。親が細かく教える時間がないからこそ、「子どもが一人で進められるレベル」を選ぶことが、継続の鍵となります。

小学校入学前に揃えるべき5つのおうち学習教材

では、具体的に何を準備すればいいのでしょうか。以下の5つが、最優先で揃えるべき教材です。

教材1:ひらがな学習セット(ワークと書き順アプリの組み合わせ)

なぜ必要か

小学1年生の学習の大きな柱が「ひらがな学習」です。4月の時点で「全く読めない、書けない」という子どもと、「50音がだいたい読める」という子どもでは、学校生活の充実度が大きく異なります。

ただし、ここで大事なのは「完璧に書けること」ではなく、「読む力を先につけること」です。読む力があれば、学校の授業を通じて自然と「書く力」が育つからです。

うみ
文字は「読む→書く」の順に習得していきます。

おすすめの組み合わせ

ワーク教材:「こどもちゃれんじの『ひらがなワーク』」または「くもんのワーク」

  • 1ページ5~10分で完了する短さ
  • 丸つけが簡単な構成
  • 初期段階は「読む」に重点を置き、「書く」は後半で導入

デジタル補助ツール:「しまじろうのひらがなアプリ」または「楽しい こどもちゃれんじ」

  • ゲーム感覚で「読む練習」ができる
  • 子どもが一人で進められる
  • タブレットを活用して、親の付き添い時間を最小化

準備時期:
1月中に購入し、1月末から毎日1ページを開始するのが目安

予算:
ワーク(3冊セット):約2,000~3,000円
アプリ:無料~500円程度

教材2:数字・足し算の基礎ワーク

なぜ必要か

小学1年生の算数は、「1から10までの数字の認識」「簡単な足し算(1+1など)」からスタートします。この基礎がしっかりしていると、2年生以降の算数の理解度が大きく変わります。

特に重要なのは、「数字を『概念』として理解すること」です。つまり、「3」という記号が、「3個のモノ」を表すことを、子どもが感覚的に理解していることです。

おすすめの教材

数字ワーク:「こどもちゃれんじのかずワーク」または「くもんのすうじおけいこ」

  • 数字の書き方から、簡単な足し算まで段階的に進む
  • 親の説明なしで進められる設計
  • 1ページ5~10分で完了
   
こどもちゃれんじ

具体物を使った学習:数え棒、おはじき、ブロック

  • デジタルだけでなく、「実際に3個並べる」という体験を組み合わせることで、「3」という概念が深く理解される

準備時期:
1月末から、毎日5分程度の学習開始

予算:
ワーク(2冊):約1,500~2,500円
具体物(おはじきなど):約1,000~3,000円

教材3:時計の読み方教材

なぜ必要か

小学校に入ると、子どもは「時間」という概念に直面します。「朝8時30分に集合」「授業は4時間目まで」など、時間の基本的な読み方ができないと、学校生活で困難が生じます。

さらに、時計が読めることで、子ども自身の「生活習慣」形成も大きく助長されます。「長い針が12のところにきたら、朝ご飯の時間」という自己管理が可能になるからです。

おすすめの教材

知育時計(木製またはプラスチック製)

  • 読み間違いを防ぐため、12と3と6と9だけが色分けされているもの
  • 子どもが針を実際に動かして、「3時」「9時」の感覚を掴める
  • リビングに置いて、毎日「今、何時かな?」と声かけすることで、自然と習得される

時計ワーク

  • 段階的に「○時」→「○時30分」→「分」という形で進む
  • 1ページ5分程度で完了

準備時期:
2月から、朝昼夜の「時間確認」を意識的に開始

予算:
知育時計:約1,500~3,000円
ワーク(1冊):約600~1,000円

教材4:タブレット学習教材(スマイルゼミまたは進研ゼミ)

わが家は紙学習を推奨していますが、学習習慣がなく、学ぶことへの抵抗を最小限にしたいならタブレット学習はとても優秀でおすすめです!

なぜ必要か

小学1年生の段階で、タブレット学習を導入することで、以下のメリットが生まれます

  1. 自動採点機能:親が丸つけする手間がなくなり、子どもは即座に「正解」「不正解」の反応を得られる
  2. 段階的な難度調整:子どもの理解度に合わせて、難度が自動調整される
  3. 学習の記録:親がタブレット上で「子どもの進捗状況」を確認できる
  4. 親の付き添い時間の削減:デジタルがナビゲーションしてくれるため、親が説明する必要がない

特に、ワーママにとっては、「子どもが一人で進められる教材」という点が、最大のメリットです。

おすすめ:スマイルゼミ vs 進研ゼミ(小学1年生向け)

項目 スマイルゼミ
進研ゼミ(チャレンジタッチ)
学習形式 タブレット100% タブレット+紙教材
月額料金(1年生) 3,278円~ 3,680円~
自動採点
親の負担 最小限 最小限
付録・特典 なし(シンプル) 毎月付録あり
継続率 高い(シンプル設計) 高い(飽きにくい)
スマイルゼミの資料請求 >>> ◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ 【小学生向け通信教育】が誕生!
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◎読み書きや簡単な計算もばっちり!という子はZ会のタブレットコースもおすすめです◎
うみ
親の負担が少ないのはタブレット学習ですが、余裕があるなら、紙の通信教育でもOK!

準備時期
1月中に資料請求し、2月から開始することで、4月の本格開始前に「習慣」が身につく

教材5:生活習慣・時間管理用の『学習カレンダー』

なぜ必要か

小学1年生の最大の課題は、「学習習慣の定着」ではなく、「生活習慣の定着」です。「毎朝6時に起きて、7時に朝食」「帰宅後30分でおやつ+宿題」といった一連の生活リズムが、学校適応の最大の鍵になります。

そして、この「見える化」をするためのツールが、「学習カレンダー」です。

うみ
やることの見えるかは思った以上に大事!

おすすめの形式

  • お支度ボードを活用し生活習慣を定着させる。
  • 100均のカレンダーなどを活用し、学習スケジュールを作り、できた日にシールを貼っていく。
FÖRNE<フォルネ>

子供の毎日の準備が楽しくスムーズに。日々のタイムスケジュール・やることがひと目で分かるから、親子で1日の流れを確認するの…

うみ
習慣が身につくまでは一目でわかるお支度ボードがおすすめ!もちろん手作りも可能です◎

準備時期:
1月中に用意し、1月末日からスタート

入学前準備のスケジュール案:1月~3月の進め方

1月上旬:情報収集・教材選定

  • スマイルゼミ・進研ゼミの資料請求
  • 書店でひらがなワーク、かずワークを3~4冊比較購入

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1月中旬:教材到着・学習環境づくり

  • リビングの一角に「小学生専用の学習スペース」を設定
  • 机、スタンドライト、シール用の台紙などを配置
  • 子どもと一緒に「ここが勉強する場所だよ」と伝える
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1月末~2月:本格的な学習開始

  • 朝食後に「ひらがなワーク1ページ」(10分)
  • 帰宅後に「かずワーク1ページ」(5分)
  • タブレット学習:毎日10~15分
  • 毎日、学習カレンダーにシールを貼る

2月中旬~3月上旬:習慣定着期

  • 学習内容の「量」は変えず、「質」を高める期間
  • 子どもの理解度を見ながら、次のステップへ進むか判断
  • 時計読み学習を本格化させる

慣れてきたら、紙学習もおすすめです!

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3月中旬~下旬:新学期準備の総仕上げ

  • 生活習慣の最終確認(朝6時起床が定着しているか、など)
  • 新しいランドセル、文具の確認
  • 学校の説明会に参加し、子どもに「4月から始まる!」という期待感を持たせる

ワーママが「完璧を目指さない」準備法

ワーママが小学校入学準備をする際に、陥りやすい罠があります。それが「完璧な準備」を目指してしまうことです。

「4月までに、ひらがな全部覚えさせないと」「漢字も少し覚えさせないと」「足し算も進んでおきたい」

こうした「先読みしすぎた準備」は、実は子どもにストレスを与え、親自身も疲弊させます。

重要なのは、以下の3点です

  1. 読む力>書く力:入学前は「読むこと」に重点を置き、「書くこと」は学校で習う形でOK
  2. 習慣>学力:完璧な学力より「毎日机に向かう習慣」の方が、圧倒的に重要
  3. 親の心の余裕>教材の完璧性:親がストレスなく、気持ちに余裕を持つことが、子どもの学習意欲を高める

入学後に「あ、うちの子、実は得意なんだ」「思ったより対応できてる」という発見は、多くの親が経験しています。

入学直前1ヶ月は「学習」より「心の準備」を優先

もう一つ重要な視点は「入学直前の1ヶ月は、学習内容よりも『心の準備』を優先する」ということ!

うみ
はじめての環境の変化は大人でも不安が強く緊張しますよね!

3月中旬以降は、学習の進度を気にするより、以下に注力しましょう

  • 学校の様子を楽しく描写する(「新しいお友達ができるよ」「先生はいい人だよ」など)
  • 学用品の準備をお祝いムードで進める(新しい靴、新しい鉛筆など、購入時に喜びを表現する)
  • 入学式の話をワクワク感とともに伝える
  • 「もう小学1年生になるんだね」という親の誇りを、子どもに伝える

この「心の準備」が、実は入学後の学校適応を左右する、最も大きな要因なのです。

入学後に「準備しておいてよかった」と実感できるポイント

では、この入学前準備が、実際に子どもの学校生活にどう影響するのでしょうか。

1ヶ月後:「うちの子、ひらがなが読める!」
入学前に「読む力」を準備しておくと、学校の授業がスムーズに進み、子どもが「できた感」を感じやすくなります。

3ヶ月後:「学校に行くのが楽しい」
生活習慣が定着していると、疲労がなく、学校生活をストレスなく過ごせます。結果として「学校好き」になりやすいのです。

半年後:「自分で学習できるようになった」
毎日の習慣が身についていると、宿題も親が指示する必要がなく、子ども自身が「勉強する時間だ」と認識して机に向かうようになります。

うみ
習慣化には日々の積み重ねが重要!

まとめ:小学校入学前の準備は「今から」が勝負

小学校入学は、子どもの人生における大きなターニングポイントです。その準備を1月~2月から意識的に始めることで、子どもの心と脳に「学習モード」が自然と形成されます。

親が揃えるべき教材は、難しいものでなくてもOK。むしろシンプルで、子どもが一人で進められるものが最適です。

  1. ひらがなワーク
  2. かずワーク
  3. 時計学習教材
  4. タブレット学習(スマイルゼミ・進研ゼミ)
  5. 生活・学習カレンダー(お支度ボード)

この5つを揃えて、1月末から毎日少しずつ進めていけば、4月の入学時には、子どもは「学習するんだ」と自己認識を持ち、学校生活への適応も成功しやすくなります。

完璧を目指さず、「短く、毎日、一緒に」という親のスタンスを持つこと。それが、小学校入学準備の最大のコツです。

 

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